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ピンクリボン月間

あなたが笑顔なら、 大切な人もきっと幸せ。

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半年間にわたり、子宮頸がんをメインテーマに、
キレイと健康を応援するさまざまな情報をお届けしてきた「未来への約束」。
ピンクリボン月間(乳がん月間)である今月は、乳がんの知識や検診についてお伝えし、
女性たちの未来へのエールとしてシリーズを締めくくりたいと思います。
カラダの内側からキレイを見つめ、いつまでも輝いて生きる…
そんな女性の笑顔は、きっと大切な人の幸せにもつながっています。

乳がん検診を受けていますか?

 日本では年間約6万人の女性が乳がんと診断され、およそ13,000人が亡くなっています。壮年期(35歳〜64歳)での発症が多く、この世代の女性のがんによる死亡原因のトップです。日本では罹患(りかん)率も死亡率も上がり続けていますが、近年欧米では死亡率が下がっており、その違いは乳がん検診の受診率にあると考えられています。欧米の検診受診率は70〜80%なのに対して、日本の受診率は全国平均で20%程度です。

 「富山県はやや成績が良く受診率は約30%ですが、そこから伸びません」と語る女性クリニックWe富山の本吉愛先生。「検診で見つかる乳がんの約8割はステージⅠ期・早期です。この段階までに見つかれば、10年生存率は約90%で多くの方は治ります。一方、自分でしこりに気づいた場合、早期がんの割合は4割程度で、すでに進行しているケースが多いのです。乳がんを早期発見するために、検診はとても大事です」。

マンモグラフィーと超音波検査

 厚生労働省では40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィー検査を推奨しており、乳がん検診といえばマンモグラフィーが広く知られるようになりました。マンモグラフィーで乳房をエックス線撮影すると、触診ではわからない小さな乳がんを発見することができます。しかし乳腺組織が豊富な人は、乳房全体が白く写るため、しこりの影が見つけにくくなります(マンモグラフィではしこりも白く写ります)。

 「とくに30代・40代の若い世代や50歳以上の方でも乳腺組織が豊富な方はマンモグラフィーと併せて、超音波(エコー)検査を受けることをお勧めします」という本吉先生。現在、乳がん検診における超音波検査の有効性については検証が進められている途中ですが、白い乳腺内にしこりが黒く写し出されるという特長があり、マンモグラフィー検査と両方受けることで、より正確な診断ができます。

35歳からは毎年の検診が安心

 「20歳を過ぎたら、自分の乳房を意識しましょう。20代は発症リスクが低いので、検診よりもまずは月1回のセルフチェック(下図参照)を始めましょう」と本吉先生は呼びかけます。(遺伝子検査などによって発症リスクが高いことが明らかな場合は、20代からマンモグラフィーなどの検査が大切です)
 30代前半はまだ発症は少ないとはいえ、30代から定期的に検診を受け始めればより安心です。そして発症が急カーブで増える40代・50代以上は、マンモグラフィーと超音波検査を、できれば毎年受けてほしいと強調します。「2年に1度でもよいのですが、毎年受診すれば、うっかり忘れることもないと思います」。
 加入している公的保険(国民健康保険や雇用保険など)や年齢などにより検診費用は異なりなすが、万一がんを見逃した場合の治療費を考えれば、決して高い出費ではないとも思えます。一定の年齢になれば、自治体からも検診の受診券が届きます。しっかり乳がん検診を受診して、掛け替えのない体と命を守っていきましょう。


Message 自分の健康を後回しにしないで。 女性クリニックWe富山 ブレストケア 本吉 愛 先生

乳がんの発症が増える30代後半から40代・50代の女性たちは、子育てや仕事など人生で最も忙しい世代です。まずは子どもや家族を優先し、自分のことは後回しという方が多いようです。でも家族が幸せに暮らしていくには、女性が健やかに輝いていることが欠かせません。女性が笑顔でいるから、家族やまわりの人たちも笑顔になれるのです。しっかりと乳がん検診を受け、いつも自分の体を見つめることを大切にしてください。

セルフチェック
早期発見のために、毎月1回の乳がんセルフチェックを習慣にしましょう!

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