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子宮頸がんについて

がんとお金について

ファイナンシャル・プランナー 黒田尚子さん(富山市出身)


もし子宮頸がんになったら…治療を受けるには
待ったなしでお金が必要になります。がんとお金について、
乳がんを経験したファイナンシャル・プランナー
黒田尚子さん(富山市出身)に教えていただきました。

がんにかかるお金の中身

 がんに限らず病気になったときは、①検査・治療など病院に払う医療費 ②医療費以外の病院に払うお金(差額ベッド代、食事代、診断書作成料など)③その他のお金(着替えなど備品購入費、家族が病院に通う交通費、場合によっては宿泊費など)が必要になります。
イラスト 特に女性の場合、QOL向上のための費用として
食品(生活習慣の改善のためサプリメントや健康食品などを購入する人が多い)
ウィッグ(抗がん剤の副作用で頭髪などが抜けるためウィッグは欠かせない)
弾性ストッキング・弾性スリーブ(リンパ節切除により起きるむくみのケアに必要で1足約2万円と高額)
などの費用がかさむケースが想定されます。

※QOL=Quality Of Life(心身を支える…生活の質)

公的保険などで受けられる制度

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 お金の備えにあたり、まず知っておきたいのは公的保険の助成です。健康保険や国民健康保険には「高額療養費制度」があり、1カ月の医療費が一定額(自己負担限度額)を超えると、超えた金額が支給されます。これにより一般的な所得の人で1カ月100万円の医療費がかかっても、自己負担額は約9万円程です。自己負担限度額は年齢や所得で異なり、自分で申請する必要があるので注意してください。入院や外来で事前申請のしくみもあります。
 また会社員や公務員は、病気やけがで働けず給与が支給されない場合、日給の2/3が支給される「傷病手当金制度」も利用できます。
このほか、その年の医療費が10万円を超えた場合、確定申告をして「医療費控除」を受ければ、税金の一部が還付されます。ただし医療費控除も自分で申告しなければなりません。

民間保険を選ぶポイント

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 「あれもこれも心配…」と保険に入ると、保険料もふくらみます。バランス感覚をもって、公的保険をベースに、足りない分を民間保険でカバーする意識を持ちましょう。
 最近は入院しないで日帰り手術などが可能になり、要件を満たさず保険金が受給できないこともあります。また、がん保険や医療保険では先進医療や通院保障、セカンドオピニオンサービスなど医療の進歩に合わせて保険も進化しています。保険を選ぶときは、保障内容をしっかり理解することが基本であり重要です。保険に加えて100万〜300万円程度の貯金があると心強いですね。いずれにせよ検診でがんを早期発見できれば、体もお金も負担が軽くすみます。経済的な面からも検診が大切なのです。

ファイナンシャル・プランナー 黒田尚子さんからのメッセージはこちら

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