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子宮頸がんについて

子宮頸がんの治療

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子宮頸がんは原因が明らかな“予防できるがん”。
それでも20代・30代を中心に発症する女性が増えています。
ワクチン接種と定期検診による予防と早期発見が大切ですが、
もし子宮頸がんと診断されたら…どんな治療法があるのでしょう。

早期発見なら子宮は温存

子宮頸がんの治療法には、主に手術、放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)があります。細胞ががんになる前の状態(異形成)や、がん細胞が子宮頸部の粘膜の表面にとどまっている(上皮内がん)場合、子宮頸部をレーザーで焼いたり、円すい形に取り除く手術(円すい切除)で治療ができ、子宮は温存できます。

早期発見

治療後の妊娠・出産も可能

円すい切除のための入院は数日ですみ、術後出血など多少はありますが、後遺症の心配はほとんどありません。術後の妊娠・出産も可能です。ただし頸部を一部切り取るので子宮の出口が短くなり、早産リスクが若干高まるといわれています。術後に妊娠した場合は、産科医に報告が必要です。

進行すれば広範な摘出が必要

がんが上皮を超えて浸潤すると子宮を摘出する必要があります。がんが頸部のみにある場合でも、原則子宮やリンパ節を含めた広範な摘出(広汎子宮全摘出)が必要になります。



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さまざまな後遺症の悩み

子宮全摘出となれば妊娠・出産の可能性を失い、手術に伴う排尿障害・リンパ浮腫(ふしゅ)、また放射線照射による膀胱炎・直腸炎など、つらい後遺症と生涯向き合うことになります。退院後も経過を観察し、再発や転移のリスクに備えるため、定期的な検査・通院が必要です。
※リンパ浮腫:リンパ節の切除などによりリンパの流れが滞り起きるむくみ。マッサージや弾性ストッキングなどでケアする。

公的保障+医療保険で備える

入院・手術となると費用も高額になりますが、公的健康保険には、がんに限らず患者負担額が一定額を超えると、超過分が払い戻される高額療養費制度があります。保障内容は年齢や所得で異なるので、加入している健康保険に問い合わせて内容を確認しておきましょう。公的保障に加えて、健康なうちに医療保険などに入っておくといっそう安心です。



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セカンドオピニオンの利用

セカンドオピニオンとは、納得のいく治療法を選ぶため、現在診療を受けている担当医とは別の医療機関の医師に“第2の意見”を求めること。だれに、どのように意見を求めたらよいのか…セカンドオピニオンはじめ、がん医療に関する質問や相談は、県内の8つの国指定がん診療連携拠点病院および2つの県指定がん診療地域連携拠点病院の相談支援センターへ。
また医療相談やセカンドオピニオンサービス付きの医療保険も増えています。各分野の専門医から、現在の診断に対する見解や今後の治療方法についてなど意見が聞けるサービスが、保険加入者に無料で提供されています。



<富山県のがん相談支援センター>

  • 富山県立中央病院 医療相談室 ☎076-424-1531(内線9307、9120)
  • 黒部市民病院 がん相談支援センター ☎0765-54-2211(内線1965、1968)
  • 富山労災病院 がん相談支援センター ☎0765-22-1354(直通)
  • 富山市民病院 がん・なんでも相談室 ☎076-422-1112(内線2560)
  • 富山大学附属病院 がん相談支援センター ☎076-434-7725(直通)
  • 厚生連高岡病院 がん相談支援室 ☎0766-21-3930(内線2822)
  • 高岡市民病院 がん相談支援センター ☎0766-23-0204(内線2119)
  • 市立砺波総合病院 がん相談支援センター ☎0763-32-3320(代表)
  • 富山赤十字病院 がん相談支援センター ☎076-433-2222(内線2263)
  • 済生会高岡病院 がん相談支援センター ☎0766-21-0570(内線1109)

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