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子宮頸がんについて

明日の自分のために、 今日からできること。


未来のために、あなたは今、何を大切にしていますか?
キレイを磨く美容やファッション。健康を育む食事やスポーツ。
でも、もし予期せぬ病気になったら…、治療や生活を支える保険や貯蓄などが大切です。今20〜30代に急増する子宮頸がんは、女性なら誰もがかかる可能性のある病気。
健康なときから備えることが、きっと未来の支えになります。

私たちを守る公的制度があります

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 病気になったとき、必要になるお金をまず支えてくれるのが、私たちみんなが加入している公的医療保険です。市町村が運営し自営業の人らが加入する国民健康保険や、会社員・公務員らが加入する組合健保や協会けんぽなどの健康保険に加入することで、私たちは医療費の3割を負担すれば診察・治療を受けられます。そして医療費が高額になった場合、さらに負担が軽減される「高額療養費制度」があります。
 この制度では医療費の自己負担の限度額を定めています。一般的な所得の人で、1カ月の上限額は約8万円(年齢や所得水準によって異なります)。上限額を超える医療費は高額療養費として保険から支給され、私たちが支払うお金は上限額までで済みます。「病気やケガの治療にかかるお金で生活が破綻しないよう、私たちは公の制度に守られているのです」とファイナンシャルプランナーの政橋奈保美さん。

自分が利用できる支えを知る

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 高額療養費制度を利用する際は、加入している公的保険から自分の所得区分(上限額)を示す「認定証」を発行してもらい、病院で提示します。「ただし医療費は暦月(こよみづき)で計算するので気をつけて」と政橋さん。「月をまたいで受けた治療などの総額が上限額を超えても、月ごとの合計が上限額に達しないと制度の対象になりません」。
 公的な支援としては「医療費控除」もあります。1年間の医療費の自己負担が10万円を超えた場合(世帯合算も可能)、確定申告をすれば税金の一部が戻ってきます。
 独自の企業体による健康保険によっては窓口負担額や上限額がさらに低い場合があります。また会社員が休業した場合、有給休暇に加えて、1年6カ月は給与の3分の2が支払われる「傷病手当金」などがあります。自分が加入する公的保険にどのような支援があるのか、一度確認しておきましょう。また、転職や起業の際も、確認を忘れないように。


病気になったときの支出の中身

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 「有給休暇や傷病手当があっても、会社を休めば収入が減ります。これは“見えない支出”です」と政橋さんは指摘します。実際、病気になると治療費以外にも、さまざまな支出があります。たとえば高額療養費制度の対象外である、入院時の食事代や差額ベッド代。また通院の交通費や、入院に必要な物品の購入費、職場に復帰するまでの生活費。抗がん剤治療を受けた場合は、副作用で頭髪が抜け、女性にはウィッグが欠かせません。子宮がんや乳がんの手術(リンパ節切除)後に起きる後遺症のむくみをケアするには、高額な弾性ストッキングや弾性スリーブなどが生涯必要です。これらの支出に備えるには、公的保険に加えて、民間のがん保険などの活用がポイントになります。

医療の変化に合った保険を選ぶ

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 医療技術が進歩して、今やがんは治るケースが少なくありません。治療は手術だけでなく、放射線治療や化学療法(抗がん剤治療)を組み合わせる方法が主流となり、外来(通院)での治療が増えて長期化する傾向にあります。そして、がん治療に合わせて保険も変化しています。「保険は保険料だけを比較して安さで選ぶのではなく、自分にどんな保障が必要かを考えてください」と政橋さんは言います。
 術後の負担が大きく、また長期にわたると言われる子宮がんや乳がんに備えるなら、入院しているかどうかに関わらず、放射線治療や抗がん剤治療を受けたときに給付金が出る実費型の保障が安心です。また、がんと診断されたときに給付金が支払われる診断給付の保障があればより安心です。「長期間のがん治療や、先進医療などの費用は非常に高額になります。そのようなハイリスクのカバーにこそ保険が有効です」と政橋さん。ケガや風邪など日常的な医療費の備えとしては貯金を心がけ、人生に影響を与えるような高額な医療費が必要になったときに頼れる備えとして保険を活用しましょう。

ライフプランを踏まえた備えを

 このほか保険を選ぶときの基本的な注意点は、何歳まで保障されるかを確認すること。たとえば入院リスクが高まる60代頃に、ちょうど保障が終わるといったことのないよう気をつけましょう。またがん保険で重要なのが、セカンドオピニオン・サービスです。担当医とは別の医療機関の医師に“第2の意見”を求めることは、納得し安心して診断や治療を受けるためのポイント。「がんの備えの“必需品”」(政橋さん)としてチェックしましょう。
 年齢、家庭、仕事など一人ひとり異なる私たちは、お金の備え方も一人ひとり正解が異なります。政橋さんは、自分と家族のこれからのライフイベントを時系列で書き出してみることを勧めます。どんな人生を送るのか…ライフプランから見えてくることを踏まえて、自分らしく生きるための備えを進めていきたいものです。

富山県のがん相談支援センター

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