メッセージ

産婦人科医からのメッセージ

吉本レディースクリニック 院長 吉本 裕子先生

女性を生涯ケアする産婦人科のかかりつけ医を持ちましょう。
吉本レディースクリニック 院長 吉本 裕子先生

吉本レディースクリニック 
産婦人科

院長 吉本 裕子先生



 女性はライフステージごとに、初潮、妊娠・出産、閉経など婦人科的なイベントがあります。思春期以降は女性ホルモンによって体調が整えられていますが、ホルモンはバランスが崩れやすく、分泌量が減る年代になれば更年期障害などが起きます。また社会でも家庭でもストレスを抱えることで、世代ごとにメンタルな問題が起き、さらに女性特有の疾患にも注意が必要です。女性は誰もがこのような心身の変化やトラブルにぶつかりながら一生を過ごしています。
 女性たちが悩みを抱え込まずに相談できる、敷居の低い窓口にしたい…そんな思いもあってクリニックを開業しました。ちょっとした症状でも医師が診ることで、異常なければ「大丈夫」と言ってあげられます。「この痛みなら内科へ」などと方向付けもできます。また異常が見つかれば、総合病院へしっかり橋渡しします。
 こうしたちょっとした相談などをきっかけに、その後もかかりつけとして、定期的に身近な産婦人科を訪ねることが大切です。たとえば1年に1度を目安にがん検診を受けて異常がないことを確認し、その都度気になる悩みを相談しながら体調を見守り続ければ、女性特有の疾患や更年期への備えにもなります。
 また女の子は初潮を迎えたら、産婦人科のかかりつけ医を持ってはいかがでしょう。今、中学生は公費助成によって、無料で子宮頸がんワクチンが接種できます。ワクチン接種は、初めて産婦人科を受診する良いきっかけになります。この機会に母子で話し合ってみませんか。
 産婦人科は女性を生涯にわたって診る、女性のための総合診療科です。悩んだときに行こうと思える、かかりつけの産婦人科があるかどうかで、女性の人生は大きく違ってくるのではないでしょうか。

女性のライフステージと心身の変化


〈富山の女性たちに聞きました〉

Q.婦人科のかかりつけ医はいますか?

200138_04.png 「いない」が4割近くで最も多く、「いる」は約3割。「かかりつけというほどではないが、何かあったら行こうと思う婦人科はある」は3割を超え、半数以上の女性は、いざというときの婦人科を想定しています。できれば何かが起きる前から、検診を受けるなど定期的に訪ねる産婦人科があると心強いですね。

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