大切なメッセージ
知ることが第一歩です。
(参照:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス)

20〜30代の女性に急増
子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というありふれたウイルスで、性体験のある女性の誰もが感染の可能性があります。最近はセクシャルデビューの年齢が若く、10代後半からHPVに感染し、20代・30代で子宮頸がんが見つかるケースが増えています。
ワクチンで7割予防
HPVの感染は、ワクチンによって7割程度防げます。ワクチンは性体験前の10代での接種が推奨されており、県内の市町村において中学生〜高校1年生を対象に接種費用が全額助成されています。また助成対象である思春期の女性以外でも、ワクチンによる感染予防効果は期待できます。
子宮頸がんワクチンは2013年4月より、予防接種法に基づく定期接種として実施されています。ただし、厚生労働省は同年6月14日現在、子宮頸がんの予防ワクチンについて、副反応(副作用)に関する適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種を勧めないように、全国の自治体に勧告しています。接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください。(詳しくはこちらのPDFをご覧ください)
定期検診が欠かせません
ワクチンですべてのHPV感染は予防できません。したがって検診による早期発見が重要です。子宮頸がんは発症まで何年もかかります。1~2年(性行為の機会が多い間は1年間隔が望ましい)に1度の「細胞診検査(細胞診)」で、がんになる前段階で発見・治療できます。さらに「HPV検査」でウイルス感染をチェックできます。
検診受診率はワースト
世界各国の子宮頸がん予防の意識は高く、アメリカやヨーロッパでは検診受診率は80%前後です。ところが日本の受診率は25%にも届かず、先進国の中で最低です。赤ちゃんを育む子宮や、かけがえのない命を、自分が行動すれば生涯守れることを知り、ぜひ検診を受けてください。
健康な今から備える
すべての女性にリスクがあるからこそ、健康な今からできることを始めましょう。ワクチン接種、検診、そしてもうひとつは経済的な備え。がんになれば治療費や通院の交通費、後遺症ケアなど、健康な時は想像もつかないお金がかかります。費用のめどが立たず治療をあきらめることなどないように備えましょう。
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